“かぜ”の原因はほとんどの場合ウィルスです。そしてウィルスを殺すお薬は今のところありません。抗生物質も無効です(ただし、“かぜ”をひいた後の二次感染には効きます。また、インフルエンザウイルスに効果のあるお薬もあります)。そこで“かぜ”を治すのはあなたの自然治癒力ということになります。
総合感冒薬
普通、かぜ薬といえば総合感冒薬を指します。配合されている成分は、製品によっていくらか違いますが、だいたい“かぜ”の諸症状である鼻水、鼻づまり、頭痛、発熱、咳などに効く成分をまとめて配合したものといえます。一見すると合理的ですが、反面いらないものまで入っていることにもなります。たとえば車の運転をする人は抗ヒスタミン剤の入っていないものを選んだ方が、眠気を起こさずに済みます。
解熱鎮痛薬
アスピリン、アセトアミノフェン、エテンザミドなどがあります。アスピリンは語尾に「ピリン」と付きますが、ピリン系ではありません。これらは胃を荒らすので、ダイアルミネートなどの保護剤を配合したものもあります。
抗ヒスタミン薬
ジフェンヒドラミン、クロルフェニラミン、カルビノキサシンなどがあります。鼻の諸症状に良く効きますが、副作用に眠気がありますから、車や機械の運転をする人は注意しましょう。
鎮咳薬
コデイン、ジヒドロコデイン、エフェドリンなどがあります。乾いた空咳は止めてもかまいませんが、湿性で痰がからんだものは無理に止めない方がよいのです。
その他
カフェインやビタミン剤が配合されることもあります。
無断転載を禁じます。社団法人千葉県薬剤師会
Copyright 2004 Chiba Pharmaceutical Association